2023年3月8日水曜日

特別公開 東本願寺「白書院」へ...40年ぶりの公開

2023年1月7日(土)~3月19日(木)まで「京の冬の旅」非公開文化財特別公開にて今回普段見ることの出来ない15か所の公開…中でも初公開、何年ぶりかの公開が…
職場の友と過日に「今回、初公開のところが多いね」「ほんと、一緒に行かない?」「うん、行くよ」と約束…少し暖かくのを待って…

今日は青晴れ…京都駅で待ち合わせて 40年ぶりの公開東本願寺・白書院」の拝観へ…
大阪の戸田猪七氏により 宗祖親鸞聖人650回御遠忌(明治44年)に際して 寄進により再建された建物とか…

受付を終えて中へと…木造建築に漆喰壁の広々とした廊下…落ち着いた雰囲気の中をゆっくりと奥へと進み…

すると廊下の雰囲気がガラリと変わり 唐様式かな?床が四半敷に…

更に奥へと…渡り廊下?から 庭が見えて能舞台かな?…右手には白書院が…

そして 進んで 白書院へ…[控の間・中央の間・一の間」と広く…

天井が…控の間は「小間格天井」…中央の間は「格天井」…

一の間の手前には「大無量寿経」下巻にある言葉「国豊民安」と書かれた閑院宮載仁親(かんいんのみやことひとしんのう)の額が掲げられて…床の間・付書院・違い棚・帳台構があり書院造りに…天井は「折上小間格天井」と豪華…

床の間」は 仏具を置く神聖な場所で一段たかくなっている…「付書院」は 床の間の脇に設けられ出窓のような形に…

違い棚」は 床の間の脇に備えられ 二枚の板を左右上下にずらして取り付けられ 高い棚には冠や香炉、筆…低く棚には烏帽子や壺、巻物や書物、印判、硯など置かれていたとか…[帳台構」は 鴨居が低く 敷居が高く 豪華な襖が特徴…もともとは 殿様の寝室や納戸へつながる戸…江戸時代には 殿様を守るため家来達が控えていたところ…武者隠しとも呼ばれている…

一の間は「折上小間格天井」…格調高い豪華な造りに…

白書院から「能舞台」を正面から拝見することが出来ます…

そして、後ろ髪を引かれながら白書院を後にして…いつも 外から拝見します「勅使門」を内から拝見…凄く重みを感じます…
天井を見れば その部屋の格式がわかり…どのような方が使用されたのかも分かるので…もう一度 拝観出来たら…再び公開していただきたい…